10年後・20年後・・30年後・・・。生涯の健康を見据えた「口腔ケア」。それが定期管理型の予防歯科の考え方です。
むし歯や歯周病は、ある程度進行しないとハッキリとした自覚症状が出ません。
専門家(歯科医師・歯科衛生士)により専用の器械を使用して歯を磨き上げるという意味です。
お口の健康維持のため(虫歯や歯周病の予防)、プラークが付着しにくい環境を作ることを目的とした処置です。
口腔内にはバイオフィルムといって、うがいや水洗、簡単なブラッシングでは除去できない細菌の住みかがあります。
当医院では、プロフェッショナルケアとしてメンテナンス時にPMTCを行っております。
PMTCの効用は主に下記4点になります。
タバコのヤニ、コーヒー、お茶などのステインは、そのままにしておくとプラークの付着しやすい環境となります。
これらもPMTCをすることよって歯の表面が滑沢になり、プラークの付着しにくい歯になり、見た目もきれいにすることができます。場合によっては、ワントーンくらいは歯が白くなる場合もあります。
ここで注意していただきたいのですが、ホワイトニングとは違いますので、自分の本来の歯の白さ以上に白くなるというわけではありません!
市販されている着色研磨用の器具がありますが、使い方次第では補綴物(陶歯など)や歯肉を傷つける可能性があります。歯科医院でプロフェッショナルケア、PMTCをすることをお勧めします。
PMTCは歯石取りとは違いますので、歯石が付いている場合は歯石取りが先です。PMTCをする前は、お口の中の検査を行います。処置を行う時期や内容はお口の中の状態によっても違います。
PMTCを定期的に行うことによって、口腔内の健康を維持しましょう。
Q1:
時間がたつと自然に、むし歯は治るのでしょうか?
A1:
いいえ、風邪や、けがのように、時間の経過で自然治癒はほとんど期待できません。
仕方なく削って、詰めたりかぶせたりして、きちんとかめる状態を作る必要があります
では、どうすれば削らずにすむの?:
まず歯が生えたらしっかり磨いて、なるべく早めに予防処置をしましょう。生えたの歯は、柔らかく歯質も未成熟です。
Q2:
歯は、年をとると自然に抜けるのでしょうか?
A2:
いいえ、多くは歯周病になって、抜かざるを得なくなってしまうのです。
では、どうすれば抜かなくてすむの?:
普段のブラッシングでは落としきれない、プラークや歯石の中の歯周病菌が巣を作らないように、定期的にクリーニング・歯磨きチェックがかかせません。